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PASSHON
英国SS
―眩しい陽の下で、楽しそうな笑みが輝いている。
それを見たのは、本当に偶然だった。
あの憎たらしい校医に、ユウリがここまでなついているとは。
初めて会った時から気に入らなかった。
なにもかもが。あの余裕の笑みが。
挙句の果てに「坊や」呼ばわり。あの時は本当に殴りかかるところだった。
その上に、ユウリはあいつのことをいい奴なんぞと思っているに違いない―化けの皮はユウリには見えないらしい。
・・・いつものことだが。
ベルジュは薄々気づいていそうだけれど。
―畜生・・・っ!
手近な壁に思わず当たってしまう。最も、その程度の蹴りでびくともするような建物ではない。
この図書館の窓からは、何もかもが良く見える。瞳に突き刺さってくる―。

「邪魔くさい―」

あいつは、邪魔だ。
計画にも・・・どうしようもない胸のうずきにも。